花山椒~2023~
こちらでご紹介している「花ちりめん」の詳細は、
↓↓となります。
さくらが散る頃に、
ほんの二週間ほど出回る珍味がございます。
花山椒です。「はなさんしょ」と読みます。麻婆豆腐につかわれるホワジャオではありません。全く別物です。
説明いたします...山椒にはオス株とメス株があり、花山椒として花を収穫するのはオスの木からです。ちなみに、実ができるのはメス株だけです。
花を食べる植物は、
(日本料理に近いほうから...)
花穂しそ、食用菊、山葵の花、オクラの花、ズッキーニの花、そしてアーティチョークなど数あれど、こんなに食通を魅了するのは、花山椒だけです。
花を食べている特別感と、爽やかな刺激、そしてシャリシャリとした食感が、食通達を魅了するのだと思います。
実際、この短い花山椒の旬に、色々な食べ方をご提供するのは、料理人の腕の見せどころなのかもわかりません。
例)オーソドックスなところで言いますと、鯛のあら炊きに花山椒・マスの木の芽焼きに花山椒...
そして、お肉のしゃぶしゃぶに花山椒、ローストビーフに花山椒などです。
私の母の実家・鷹ヶ峰では、鶏のすき焼きに花山椒を入れていたと聞いたことがあります。時はお祭りの時といいますから、昔から花山椒はご馳走だったようです。
京料理さくらいでは、
この花山椒のはいった「花ちりめん」(ちりめん山椒)を、年中ご提供できるように、この時季に大量に仕込みます。
嵯峨嵐山の奥座敷として知られる、水尾の里。ゆずの生産地として知られる水尾は、山椒の名産地でもあります。こちらより生産者さまより、直接わけていただいています。
何キロもの花山椒を、手で摘まれるその手間は、いかばかりの物かとおもい、毎年わけていただけることに、感謝の気持ちでいっぱいです。
次に、花ちりめんについて書きます。
ご覧頂きありがとうございます。