土用に丑に思うこと
いつもご覧頂き、ありがとうございます。京料理さほど櫻井です。
今年は、7月19日(土)と7月31日(木)が土用の丑、ウナギを食べる日です。
さくらいでは、昔からたくさんの蒲焼き・鰻丼のご注文を頂き、私も子供の頃から配達をを手伝っていました。もう40年ほど前のことです。
それがこの20年ほどで……不漁・資源保護などいろいろな原因で、入手困難・価格高騰など時流のうねりに巻き込まれています。
今では価格は3倍程度となっておりますが、お求めのお客様に、心より御礼申し上げます。
「鰻蒲焼き」と言えば素材が良いことがもちろん重要です。
今年の鰻は、一匹300グラム弱。
三河一色産の新仔(子)鰻です。
新子とは、通常より成長の早い鰻のことで、
成長が早いぶん、皮や骨が柔らかく、とろけるような味わい。
そして、タレが重要です。
毎年、土用の丑をまえに、数種の調味料を合わせて大きな寸胴で作ります。
そこで、鰻の骨の白焼きをいれて、さっと焚きます。
しかし、このタレはすぐには使いません。翌年用のタレになります。
熟成させます。
このタレをはじめに、各種あわせ調味料全般に言えることですが、作りたてのタレは、熟成させる必要があります。
この暑い夏にそなえ、冷蔵庫で保管するのですが、経過時間を経て味がまろやかになります。
手間ひまかけた味には、理由があります。
ひと口で、夏の疲れがほどけるようなうなぎを、今年も心を込めて。
うなぎはお送りできませんので、
発送ご希望のお客様は、「はも茶」をご用命ください。
京都の味をお楽しみいただける品々、お求めお待ちしております。