【京料理に「ハバネロ」】異色の挑戦でございます。
いつもご覧頂きありがとうございます。
京料理さくらい 櫻井でございます。
今日は絶対といえるほど京料理に使わない材料:「ハバネロ」について書きます。
いまから5年前、コロナ禍でテイクアウト商品の開発に勤しんでいた頃、
焼き豚の調理に凝っていた頃がありました。
その薬味に、低塩の「ゆずとうがらし」を添えてはどうかと、考案したのが1つのきっかけでした。
ありがたいことに、ゆずの里として名高い、水尾の里から主材料のユズ・ハバネロを届けて頂いています。
赤く完熟したハバネロを中心に、枝をとり、水洗いした後、半分に切って種を取り出します。
手袋・眼鏡・マスクはもちろんのこと、調理場の換気を最大限に効かせて調理しました。
果汁が飛べば皮膚はヒリヒリと、辛み成分が充満すると目は充血しセキが出始めます。
手早く種を取り、トントンと叩いて種が残っていないことを確認して、今シーズン分は仕込み終了。
使いました調理器具は、念入りに洗浄。
それでも取り切れない辛みは、食用油で除去。
辛み成分の元であるカプサイシンは脂溶性とのことで、天ぷら油の廃油も用いています。
「京料理さくらい」は、京都上賀茂神社御門前にあります京料理の老舗です。
明神川と土塀が続く昔ながらの町並みに位置し、創業以来100有余年皆様にご贔屓頂いています。どうぞ様々な庭石の配置された回遊式の庭園と、色とりどりの錦鯉が泳ぎを愛でながら、正味の京料理をお召し上がりくださいませ。お食事会・ご宴会承ります。





