「京乃唐墨」について~きっかけ~
こんにちは。
京の煮焚きもんさくらい店主の櫻井です。
ご覧頂きありがとうございます。
本日は唐墨を作った理由
先の記事で、「京乃唐墨」ってなに?を説明しました。
本記事では、どうして「唐墨」を自作に至ったか…昔話を混ぜて書かせて頂きます。
答えを先に書くと、
料理人である元同僚の一言がきっかけでした。
暫し話にお付き合いください。では始まり始まり…
遡ること18年前
話はさかのぼること、2002年11月、妻の祖母と、妻と三人で、泊まりたい料理旅館があり、長崎雲仙まで赴きました。
妻と二人で行くには恐れ多いところだったので、祖母も一緒に行かせもらいました(笑)
とっても素晴らしいお料理で、このことを書くとキリが無いので割愛します(たぶん、本当に終わらない)
そこで、料理旅館で料理人をしている、元同僚から「さくらいは唐墨を自分でつくってる?」と聞かれました。
???
「唐墨を自分で作るって、ホント?そんなん自分で出来るの?なにを言ってるんだ?」くらいの感触でした…
昔から、唐墨は出来上がったものを市場で買うものと決まっている!心の中では思っていました。
(宿にて佇む筆者です。恥ずかしいので、小さめにしています)
唐墨作るなんて
思っていなかった
思い返すと、いま現在 唐墨についてブログに書く事を、予想すらできないし、自らECサイトで京乃唐墨を販売することも全く想いも及ばないほど、昔の話です。
当時は唐墨を自前で作るつもりは全くなかったのですが、雲仙ではこの頃から唐墨を料理屋が自前で作ってたんです。
しかし、私も自ら唐墨を作るには時間がかかりませんでした。
2005年に京都の市場に、ボラの卵巣が売り始められて、元同僚の話を思い出しました。 巡りあわせともうしましょうか。
いっちょ自分で作ってみるか・・・と!!
その当時、最初に作った唐墨の写真です。この頃書いたブログ記事もありました
よく見ると表面は凸凹&張りもなく、網目がしっかり残っています。今とは作り方も異なり、本当は載せるのが恥ずかしいです。
しかし味は唐墨の概念を超えた味だったとしっかり覚えてます。
ボラの卵巣が出回るシーズンは、10月末~12月。自ら仕込み機会は年に1・2回ほど。
日常から研究できる食材ではありません。年に数回しかチャンスはありません。
最初の頃は、失敗もしました。塩が薄すぎたことも、膜が破れたこともありました。書かないほうがいい失敗もあります。
しかし今、やっと販売できる体裁を整え、「京乃唐墨」と商標登録出願するところまで、漕ぎ着けました。
何事にも、「きっかけとタイミングが必要」と言いますが、あのとき雲仙に行ってなければ、私が唐墨作るのはもっと遅かったと思いますし、ひょっとしたら、今でも作っていないかもしれません。
そして大変ありがたいことに、「京乃唐墨」を毎年待っていただいているお客様もいらっしゃいます。また先日お知らせしたところ新規のお客様も増えております。本当にありがとうございます。
(京乃唐墨の写真)
ただ、相場のものですので、原料価格が当初に比べると格段に高くなっています。また大変気の使う仕事ですので、単価を下げるため、たくさん作れないのも事実です。
ただ、もっと沢山の人に食べて欲しい。もっと気軽にお試し頂けるよう、一本より少ない量での販売も検討しています。
決まりましたら、改めて連絡しますので、よかったらLINE登録してください。
ということで、本日は「京乃唐墨を作ったキッカケ」について書かせていただきました。
最後になりましたが、雲仙での元同僚の、一言に感謝しています。ありがとうUくん!!!
お読みいただきありがとうございました。 店主謹白
後記
翌朝部屋で佇む筆者。おそらく前夜、Uくんと飲み明かしたんだとおもいます。眠たそうです(笑)
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