「染付桜川向付」~そめつけなみはなむこうづけ~
こんにちは、店主の櫻井です。ご覧頂きありがとうございます。
今回も弊店の会席料理に用いる、桜の器をご紹介します。
「染付波花向付」~そめつけなみはなむこうづけ~
成り立ち…
この器のルーツをたどった結果、明代の末頃に茶道具の平水指(ひらみずさし)として景徳鎮で作られた事を、今回勉強しました。
のちのち、この形とこの模様をオマージュして、食器に転用したのが今回紹介する向付(染付波花向付)です。
今から40年程まえに、父が料理店向け清水焼陶器店から買い受けたと聞きましたが、残念ながら箱書き(※)はなく詳しいことわからないので、今回投稿するにあたり初めてこの器について調べました。まだまだ勉強が足りません。
※箱書き…器のタイトルや作家名のかかれた箱のこと
...ではご説明です。
染付とは...
素焼きの素地に、コバルトを含む顔料で絵を描いて透明釉薬をかけ焼き上げた陶磁器の総称です。
青の桜の花びら、侘びた図柄であり儚くうつる模様ですが、それでいて適度な数が寂しさを感じさせないデザインです。
桜川…
文字通り桜の花と川の波です。内側に桜の花を青い絵だけで表しています。
輪郭だけを描いた桜、内側を塗られた桜などで、メリハリが付いています。
青だけで桜を描くって、粋ですね。
そして外側に、音が聞こえてきそうな波濤、つまり波しぶきが描かれています。
「桜川」と呼ぶには少し大きな波です。上に書きましたように、ルーツをたどるとなんとなく納得できるのかもわかりません。
形については、厚みがありずっしりしています。そして円型ではありません。歪んだ円型、不規則な円型になっています。もともとは茶道具の水指であったため、規則性をよしとしない数寄者(※)の方が考えられたのかも知れません。
※wikiより
数寄者(すきしゃ)は、芸道に執心な人物の俗称。現代では、本業とは別に茶の湯に熱心な人物、特に名物級の茶道具を所有する人物として用いられる。
向付...
向付の起源は、懐石料理です。懐石料理はお茶を楽しむまえの料理とされています。向付は懐石料理において、最初にお膳とともに提供されます。器のこともを指す場合も、献立名を表す場合も、おなじ「向付」です。
…京料理さくらいでは、お酒を楽しむための「会席料理」をご提供しています。
ゆえに、この器に盛りました料理は、「造り」ですが、向付の鉢に盛っています。
この染付波花向付の特徴として、おそろいの醤油の小付けが付いています。
同じ形のミニ版、同じ柄の小さな醤油入れがセットになっています。ゆえに料理や向きの器なのかもわかりません。
今回は、
桜鯛
あおり烏賊
車海老
を盛っております。
鯛の皮目のくれない模様、そひて海老の縞模様が、染付のこの器に映えています。
ぜひ実際に弊店でお召し上がりいただければ幸いです。
万人の喜びに満ちた春爛漫の風情を、是非「京料理さくらい」にてご堪能下さいませ。
ご予約の詳細は、こちらからどうぞ
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