縁起の良い果実:橙(ダイダイ)
ダイダイは
木についた果実が落果せずに、長い間木に成り続け、三年分の果実が代々みのる事もあると、料理本で読んだ事があります。
「代々成り続ける」
この語呂合わせから、「橙」の名前の由来になったと書いてありました。
特に年始に無くてはならない果実「ダイダイ」、玄関に飾るしめ縄、鏡餅にのせるなど、縁起の良い果実として不可欠です。
いにしえより
代々お家が繁栄しますように!!と願いをこめた、新年をかざるに適役の果実です。
このダイダイを京料理さくらいでは、果肉も果皮も余すところなく使います。
年始に出回る橙を、きれいな橙色になるまで追熟させ、橙色が濃くなった頃に調理します。
追熟が終わると、まずはきれいに洗って水気を完全に切ります。
そして天地(上下)を切って、半月型にカットします。次にスプーンでくりぬいて、果皮と果肉をわけます。
果皮は白い綿の部分を丁寧に包丁で取り除き、橙色の果皮の部分だけ用います。
この果皮を、会席料理には細く線のようにきりまして、結び橙にいたします。
献立名としては、縁起がいいので特に「結び代々」と表記いたします。
そして当店オリジナルの薬味・調味料として、「ゆずとうがらし」の副材料としても用います。
奥行き深い柑橘の味わいをプラスするため、主材料の水尾のユズ、愛媛のレモンとともにダイダイも使っています。
果肉は丁寧に手絞りしまして、ポン酢に用います。
ご家庭でもためしてください。
下に超簡単な作り方書きます。
果汁と濃口醤油を同量まぜて、その10%ほど純米酢を入れてください。柑橘果汁だけだと長期保存できないので、純米酢を入れると長持ちします。
これを冷蔵庫で保存したら、混じりっけなしのポン酢になります。必ず冷蔵保存してください。
お好みで少々お砂糖を入れても良いです。入れない方が大人好みなのかもわかりません。
これを使うと、市販のポン酢には戻れません。ぜひ作ってみて下さい。
最後までお読みいただいた方だけが、この便利なポン酢を作れるのかもわかりません。どうぞお試しを。
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