子持ち鮎 よもやま話
ご覧頂きありがとうございます。
京の煮焚きもんさくらい店主の櫻井です。
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さて、タイトル「子持ち鮎」の事を少々。
いきなり種明かしになりますが、今は鍋で焚いていません。
高圧の水蒸気で「焚いています」はも茶漬けと同様です。
鍋で焚かないことには、メリットがいっぱいあります。
- 放射線状に並べない
- 積まない
- つっきっきりで無くてOK
- 煮崩れない
- 均一な仕上がりとなる
- 早く冷める
- 歩留まりが向上
- 完品が多い
などです。
この子持ち鮎は、私が修行先から帰ってくるもっと前、子供の頃から製造していました。
幼いながらに、大変な工程だな と思ってたことを覚えてます。
実際 私が調理場に帰ってきて、並べる・積む・目を離さない この工程は大変気を使いました。
しかも焚上がって、鍋から取り出すと、煮崩れをおこしたもの・尾っぽがとれたものなど、商品にならない「子持ち鮎」がたくさんありました。
(円に並べて5段ほど積んでいました)
さて、ココでエポックメーキングな事が起こります。
ちょうど10年ほど前に業務用のオーブンを更新しました。
業務用のヘルシオのようなもので、高温高圧で調理できるマシ-ンです。
しかし導入したからといって、すぐに切り替わる事はありませんでした。(残念)
人間は変化を嫌います。そしてとりあえずやってみよう!!と腰を上げません。逆に失敗したらどうしよう・・・という懸念がおそいます。
しかし導入から遅れること3年 一念発起して新しいやり方を試行錯誤しました。
このノウハウは書くとキリがありません。しかしその甲斐あってフラットに焚けるようになりました。煮崩れは少なく、歩留まりは飛躍的に向上しました。
勘や経験に大きく頼ることなく、フラットに並べて手順を正しく行えば、大失敗することはありません。ちゃんと焚けたときには、感動ものでした!!!
このように、「変わらずに変えていく」ことに日夜努力しております。
基本は大切に&良くなる省力化は是 といったところでしょうか^^
お読みいただきありがとうございました。店主謹白
(以上は私どものやり方、見解であり、決して他のやり方に意見を申すつもりはございません)
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