ビン詰めの自給率
いつもご覧頂きありがとうございます。京料理さくらい店主の櫻井です。
先日、朝の情報番組で、霞が関にある農林水産省の食堂に「食糧自給率」の表示があることが紹介されていました。番組では、メニューにある献立の中で魚、肉、野菜といった主な原材料がすべて国内産であったとしても、調味料に含まれる一部の原材料が輸入品であるために、100%自給率を達成するのが難しいという説明がありました。
実はこの点について、私も非常に関心を持っており、2年以上前から塩、酒、醤油、みりん、砂糖といった調味料のすべてにおいて、国内産の原材料のみを使用するものに切り替えています。
もう一度強調させていただきますが、調味料の原材料がすべて国内産であることが、私の料理にとって非常に重要なポイントです。
調味料の原材料を確認する際、最も重量割合の大きい原材料にだけ原産国表示の義務があるため、例えば醤油のラベルに「国産大豆使用」と書かれていても、小麦や塩の原産地が表示されていないことが多いのです。通常、醤油では大豆、小麦、塩の順に使用されますので、大豆が国産であっても、小麦や塩が輸入品である可能性があります。
そこで私は、すべての原材料、特に小麦や塩に至るまで国産のものを使用している調味料を徹底的に探し出し、使用しています。原材料にこだわりを持ち、醸造されている醤油メーカーの中には、すべての原材料の原産地を明確に表示しているところもあり、そうした調味料を使うことで、100%国内産の食材を提供する環境を整えています。
このようなこだわりは、私が提供する京料理に深い味わいと、皆様に安心して召し上がっていただける料理をお届けするためのものです。今後も、こうしたこだわりを大切に守り続けながら、皆様に愛される料理を作り続けてまいります。
どうぞ引き続き、京料理さくらいをよろしくお願い申し上げます。