「京乃唐墨」ってなに?
こんにちは。
京の煮焚きもん店主の櫻井です。
京料理さくらいでは、唐墨(からすみ)を売らせてもうてます。
日本三大珍味の1つとして有名な唐墨です。
- 越前の塩うに
- 三河のこのわた
- 長崎野母の唐墨
が日本三大珍味です。
どうして京都の料理屋が
売っているの?
元々、京料理さくらいでは長崎や三重の唐墨を仕入れて、お客様へ提供していました。
しかし、京料理さくらいが目指す味の唐墨を提供したく、店主自らが作り、自ら販売しています(もっと詳しいことは後述します。)
毎年、作りながら「来年作るのやめようかな...」と思うくらい気を遣いまして、なかなか難易度高く、手間のかかるシロモノです。
ざっと書けば、原料であるボラ(鯔)の卵巣を綺麗にそうじ(血抜き)して、塩漬けして・・・etc...約1ヶ月かけて作ります。
長ければ、いいってものでもないのですけどね(笑)
時間がかかってしまう理由は、天候に頼るところもあり、干す事を短くすることができないからです。
「寝ても覚めても」という言葉がありますが、まさにその通り。完成まで1ヶ月弱と、長くかかるので「美味しくきれいに仕上がるか」と常に不安です。
毎年楽しみにして頂くお客様から、完成前に先に注文いただくこともあり「うまくできなかったらどうしよう…」と枕を高くして眠れません。
美味しくきれいに作るため、片時も忘れることはできませんし、少しでも気を抜くと後で困ったことになったります(涙)
京乃唐墨に対し特に手間暇を惜しみません
丹波黒豆を焚いたり、干し生子を戻したり…いろいろ長期戦になる、食材はありますが、唐墨はダントツ!最長に時間かかります。(長すぎるので、工程は別に書きます。)
さて、タイトルを見て頂くと、「京乃唐墨」とあります。文字通り京都で作っているから「京乃」とネーミングしてます&もう一つ意味を込めています。
それは・・・味についてです。
京料理には「昔から素材の持ち味を大切にする文化」があります。
減塩志向が始まる前から、お客様から「京料理は薄味だね」「味付けが上品だね」と、言葉を賜ります。
素材を大切にするとは、余さず使い切ることはもちろんですが、「素材の持ち味をいかに引き出すか」この一言につきます。
つまりどうすれば素材の味の可能性を
を徹底して考える文化と習慣があり、我々には言葉にせずとも身についているDNAが流れています。
その京料理の文化や習慣を大切にして、これを唐墨に置き換えました。
当店の「京乃唐墨」は薄塩です。
塩辛いから、唐墨なのではなく、もっと唐墨を楽しめることができるように、「京乃唐墨」は塩気をきつくしておりません。
柔らかさも、硬いと思われがちな唐墨を、干し加減を調節して、しっとり柔らかな噛み心地に仕上げています。
何度も言いますが
「京乃唐墨」は薄塩です。
手前味噌な話ですが、自分で作った唐墨へ愛着は誰にもまけないつもりです。そして自らが口にした唐墨の中では一番うまいと、と自負してます。
そんな意味も込めて京料理さくらいにも因み「京乃唐墨」と名付けました。
手間隙かけて、美味しいものを届けたい。という決意も込めて、商標登録出願中です。
1ヶ月の手間隙かけた薄塩、他の唐墨とは少し違う、完全に手作りの唐墨です。
もちろん無添加無化調です。
是非お召し上がりのほどを。
>>京乃唐墨の注文はこちら
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